2018年10月03日
臨済宗においての葬儀の主な特徴
臨済宗においての葬儀については、亡くなられた方が仏の弟子となって、修行の道へと入って、自分自身の仏性に目覚める儀といった主旨をもちます。臨済宗においての仏性と言いますのは、言葉に因る理解を超えた内容を把握できる能力ということを意味します。
その結果、臨済宗の葬儀につきましては、亡くなられた方を仏の弟子にするための授戒の儀式及び仏性に対して目覚めさせて、仏の世界に導くことを狙った引導の儀式が中心となっています。引導の儀式の経の終わりにおいては、導師が喝と叫ぶことになります。
これに関しては亡くなられた方の現世に対しての未練を取り去って、仏の世界に導くといった主旨があるとされています。これ以外に、引導の儀式においては、松明に見立てた先そのものが赤い棒を回し投げることになります。正規には本物の松明を回し投げると言われています。こうした儀式につきましては、未練を切ったり、或いは煩悩を焼いたりそれから、悪霊を払い出すといった意味があると考えられています。それに加えて、葬儀のラスト近くにさしかかったら、妙鉢という名のシンバルにそっくりの楽器並びに太鼓を打ち鳴らして、仏をミュージックを利用することによって供養するという特色があります。