地方に於ける一般的な葬儀の流れです
地方に於ける一般的な葬儀の流れです。檀家である住職から葬式の日程を決めてもらい、葬式の一切を任せる業者との連携で本格的葬儀まで事が進みます。その中で一番最初に正式に行われる儀式が地方では念仏と呼ばれています。つまりは本格的葬式の前の前座と言う事になり、通常、お通夜と呼ばれる儀式です。もうこの時点で、葬式の準備をほぼ整い、祭壇が和室に設けられています。その祭壇の周りはしっかりと白と黒の幕が掛けられ、部屋の環境も忌中である事を醸し出しています。昔ながらの葬式の祭壇を近代的にアレンジされています。これは家族の予算で様々にアレンジする事も出来ると言う事になります。祭壇の中央には、故人の生前の顔写真が飾られています。
そして祭壇の前には準備された故人が安置している棺が置かれています。その中の故人の姿は既に白無垢の着物で身体を包まれ、そして頭には三角頭巾を付けています。もちろん、祭壇には線香が焚かれて。蝋燭が灯され続けています。果物なども備えられ、そして必ず水が汲まれています。そんな中でお通夜が夕方になると始まります。住職よりお経が唱えられます。通常であれば、それで終了する場合もありますが、地方などでは、住職の読経の次に、女子衆のご詠歌が始まると言う事になります。数名の女性たちが鈴を鳴らしながら、故人を悼むようにご詠歌と言う節回しの歌を披露すると言う事です。大凡数十分程度のそのご詠歌でお通夜の段取りは進みます。
そして、翌日の本格的葬式に向けて。故人を寝ずの番で交代で見守ると言う事になります。そして、このお通夜の時には、参列者は全て喪服姿と言う事になります。一夜明けての葬儀の日です。この日も朝早くから弔問客は訪れます。もち香典を持ちながら訪れます。そしてこの戴いた香典は、必ず帳簿に記載すると言う事を忘れないようにします。つまりは香典返しのために必要になってくると言う事です。葬式に参列出来ない人の場合は、私服や喪服で、葬式の前に訪れて弔問します。それまでに香典返しが準備されておれば渡せますが、準備出来ていないときには、後日、配ると言う事になりますからこの香典は様々な意味で重要となります。もちろん、この香典にも金額の段階があり、その段階に合わせての香典返しをするのが基本でもある訳です。
もちろん、故人にどれくらいの程度の知り合いであるかの違いでも香典の金額も異なって来ます。そして香典返しの程度にも関わってもくる訳です。
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